2020年12月17日
「家族のあしあと」椎名誠著

新刊本のコーナーで「続 家族のあしあと」を見つけたので、作家別の本箱の中から「家族の
あしあと」を見つけ読み終わったところである。
椎名さんの作品は「岳物語」を教科書か国語の受験用問題集で読んで心に残っていた。
あとがきを読むと私小説のようである。確かに1944年生まれの氏は私より上の世代、戦前の
生まれで、彼が小学生だったころ亡くなってしまった父親との思い出、異母兄達の存在、姉の結婚
など家族のことが少年の視線で綴られている。複雑な家庭のようだった。母の姉弟も登場する。
もう1つ、興味深かったのは、今、幕張メッセという巨大な人工の場所が戦後暫くして、広大な陸地へ
姿を変えていく過程が書かれていることだった。
昨年、教会婦人会連合の50周年記念大会へ参加した折に、初めて行った幕張メッセ。
あの、未来都市のようなたくさんのビルやホテル、商業施設が林立する幕張の海で少年椎名誠は
成長したんだな、と本を読みながら思った。
明日は予定を変更して、オジサンを病院へ連れて行く。やっと、受診を決意してくれたようだ。
体調の悪化が心配だったが、薬を飲むなり、検査を受けるなりしてもらわねば、穏やかな気持ちで
クリスマスや新年が迎えられないとはらはらしていた。
Posted by TEA.JAM.CREAM at 13:29│Comments(0)
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