2012年02月29日
2月29日 「胸いっぱいの愛を」広谷鏡子 著
著者のサイン入りの本を中学校から借りて帰って、一気に読んでいる。舞台は子ども達の通っていた高校だし、甲子園へ応援バスに乗って行った子もいる。クラスに野球部の子がいて、小さなコーヒーの容器に甲子園の土を分けてもらって、その土が真っ黒だったのを記憶している。
著者の広谷さんの年齢を見ると、子どもたちより10年程上だが、その頃の丸亀は私もよく知らない。1970年に香川へ来てもう40年ぐらい住んでいるのだが。

広島のことが小説の中に出てくるが、本島も広島も今よりはもっと住人が多かったはず。船便も多かったのではないだろうか?小学校も広島と広島西にあって、小手島と手島というのもあって、子ども達は宿泊学習へ行ったはず。
ことばも、たしかに説明がなくてもわかるし、あのころの高校生は小説に描かれているような感覚の持ち主が多かったのだろう。兄妹のやりとりも絶妙で両親の描かれ方もすっきりしていて嫌味がない。
集団への帰属意識や自立のできていない、甘やかされた高校生を見るにつけ、せめてこれくらいのアイデンテイテイーは持っていてほしいな、と思う。
県外に住んでいる子どもに送ろうか、とも思う。どんな感想を聞かせてくれるだろうか?
Posted by TEA.JAM.CREAM at 12:29│Comments(0)
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