2013年04月11日
4月11日 「きみ去りしのち」重松清
返却期限を過ぎてしまったので、何日かは夜、テレビを見ずに読んだ。ちょうど、新しい連続ドラマが始まる前でバラエティ番組を見ないときだったので都合よかった。幾晩も読書に夢中になった。

主人公のセキネさんは40代の男性だろうか?明日香という別れた前妻との間に出来た1人娘と東北・北海道・出雲・島原・与那国島と旅行をする。再婚相手との間に授かった由紀也という赤ちゃんを亡くして心の整理が出来ないままに。今度は前妻を癌で見送らなければならないという過酷な運命を背負っている。
人の命と向き合う仕事でもあるカウンセラーを何年も続けていて、「生きていてくれればそれだけでいい。何も高い望みは持たないから。」といいつつ、本音はやはり、望みどおりの進学や就職をしてくれたらと、つい欲張ってしまう親御さんにもたくさんお会いした。
だが、心の底から子どもの幸せを願い、生き難い世の中を何とかエネルギッシュに乗り越えていってほしいと願って工夫されているお母さんにもたくさんお会いした。
どうか1人でも多くの子ども達の心と体が健やかであるようにと願わずにはいられない。読書を通してその思いを強くした。