2013年10月31日

10月31日 仙台ワーク④

10月24日、この日も朝から雨が降っていて、昨夜から合流した埼玉県から交代で派遣されて、ボランテイアに来られている若い
ソーシャルワーカーさんや、高齢者施設で働かれている元看護師さんとも一緒に、仮設受託へ。思いがけず、3回も顔を出すことに
なって、最後の日でもあり、Dさんという仮設住宅のすぐ傍の集合住宅にお住いの方を家庭訪問した。
 そこで、家族の写真や被災直後のお話も伺うことが出来、時間が許せば、もっとお相手をしたかったのだが、KANNOさんの農園へ
お手伝いに行くことになっていたので、必ず、お便りを書きます、とお約束してお暇した。
 KANNOさんの農園は人に貸したりもしているらしく、たくさんの種類の野菜を朝市で売ったりしているそうだ。ここまで津波が来た、と
倉庫の色の変わっている辺りを指し示して教えてくださった。台湾の学生ボランテイアが夏休みにたくさん来て、トタン屋根の修復も
してくれたそうで、嬉しそうだった。双子の犬がいて(茶色がムックで白がシロ)シロは雌犬でやかましくおやつをねだって吠える。
学生さんたちが甘やかして・・と笑っていたが、震災後もらってきた犬だそうで、離したところに繋いでいた。喧嘩をするそうだが、かわいかった。
 この日は、ビニールハウスの中のささげというインゲン豆の残りをちぎり、支柱を抜いて、雑草を取り除いた。春収穫する大根を植えるそうである。半日でも作業を手伝うと、汗ばむほどで、お米をたくさんいただいて。エマオへもどった。
 それぞれ作業が終って、エマオへもどると、ミーティングという報告会が持たれる。そこでは、その日の、家庭へ入った人は家庭の人の
様子を話す。元気そうだった、とか、次の依頼があったとか。そして、新しいメンバーがいれば、自己紹介をし、最後の人は挨拶をして感想を
述べる。そして、最後にみんなで手を繋ぎ、輪になって目を瞑りお祈りをする。
 その後、シェアリングといって、自分の思いを伝え合う時間を持つのだが、私達は食事の支度があるので、階下へ。
 この日は、Shihokoさんがロールキャベツをたくさん作ってくださって美味しかった。私は、ポテトサラダと茄子の味噌炒めを担当して
この日から香川の他の教会から来られたHさんと3人で和室で休んだ。明くる日、台風がどうなるのか、気がかりだったが、テレビも新聞
もなくて、スマホの天気予報や台風情報だけが、てがかりであった。だが、メールには明日は恐らく、四国が1番大雨が降るだろう、とのこと。
疲れていたし、銭湯にも行ったので、比較的、よく眠れた。荒浜へ行った日はほとんど眠れなかったので。

   


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2013年10月31日

10月31日 瀬戸内芸術祭・高見島と再び粟島



 快晴に恵まれた30日、多度津港から高見島へ。8時半には着いていたのだが、既に長蛇の列で高速艇には乗れず、9時5分
の定期便で高見島へ。18日に本島から粟島へ行く途中見かけた黄色い旗のはためいていた島へ上陸した。
 石段を登り、古い民家や神社のアートをたくさん見た。途中、梁に頭を強打するハプニングもあったが、茶粥のお接待もあり島民
のおもてなしに心が温かくなった。ニコニコレポートの仕上げが気に
なっていて、粟島へ行く船を待つ間もずっと「エマオへの道」を読んでいた。
 粟島ではオジサンが国立海員学校の中を見ている間も海風に吹かれながら、そのすさまじいインタビュー記事を読んでいた。
6人家族の半分と飼い犬が死んでしまったり、遺体で見つかったりした方の淡々とした語り。「それでも前へ進まなくては。」と
残った家族で歩き出した方や、移転や閉店でひっそりしてしまった商店街で商売を続行されている方。
 頑張れ、といわれてもこれ以上頑張れない、というのが本音だと思う。

 見終わって出てきたオジサンとしっぽくうどんを食べた。野菜がたくさん入っていて、柔らかくておいしい。
その後、もう1度見たかったガラスの中に草花を閉じ込めたアートを見て、小学校へ行き、高見島へ戻った。
白いヒイラギモクセイの花がきれいで、香りもよかった。
 高見島へ戻ると須田港行きの列にたくさん人が並んでいて、臨時便も出されるようだった。多度津港行きも臨時便
(10分早く出港)には間に合わず、長いこと並んで15時50分発にやっと乗れた。オジサンの友人(退職された先生)
にもお会い出来て、懐かしかった。疲れたが昨日しか空いている日がなく、思い切って行ってよかった。
蛸の家の木彫の蛸は蚊帳の中に飾られていたし、アクリル板の絵馬はきらきら輝いていた。古民家の欄間の松も
大きな古時計も懐かしかった。
 さあ、レポートを仕上げよう。そして、午後はSCへ。仕事も食事会準備もしなければならない。瀬戸内海の静かな海
は今日も穏やかに島人や芸術祭に来た大勢の人々を迎えていることだろう。


  


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