2016年07月23日

7月23日 「不仲の母を介護し看取って気付いた・・」

 長いタイトルのノンフィクション読み物である。
「不仲の母を介護し看取って気づいた人生でいちばん大切なこと」
著者は川上澄江さん、ノンフィクションライター・翻訳者 とある。
湘南中央病院緩和ケア病棟医長 片町守夫監修  マキノ出版
幾夜か眠る前に読んだのだが、必ず親族の夢を見る。母だったり、子どもだったり・・
 小さいときから実業家で商才のある母親からいつも否定され、家事を負担させられて育ってきた
作者は、早く母から離れたいと思って留学して、アメリカで生活するようになる。
だが、1児をもうけた後、離婚して帰国し、翻訳やライターの仕事をしながら娘を大学へ進学させる。
 鎌倉在住の母の看病のため、東京・吉祥寺と行き来て看取っている。だんだんガンが進行し、
転移して病状が重くなっていくのだが、同居には踏み切れない。父親が老々介護で母の世話を
しているし兄や妹もいるのだが、冷静な視点で、自分の育ってきた過去を思い返すと、やはり母を
拒絶する本当の自分がそこにいる。
 重いテーマなのだが、自分の感情に気づくことや、無理に価値観を合わせなくてもいいという
達観した考えや、短いゴチック体で書かれたひとことメモには、同感できるものが多い。

 お互いにいい距離で生活するのが平穏なのかな、と思わせられるが、もし、私達老夫婦が重い
病気にかかったときは、どう対処すればいいのかな、とも考えてしまった。
 今は熱中症や怪我に気をつけて、畑仕事をしているオジサンを見守る日々だし、私は細々と仕事を
続けているが、この先、どうなるかしらとふと不安になったりもする。
 今夜は食事会へ7名の方が来られる予定。そろそろ支度を始めようと思っている。
高校野球は休養日。昨日、丸亀高校は大敗してしまったし、英明も観音寺中央に負けてしまった。
 高松商業を応援しよう。ニコニコ
   


Posted by TEA.JAM.CREAM at 15:02Comments(0)日記